いよいよ「グルッとまるごと栄村100kmサイクリング」の当日です。
宿を出るのは5:30頃なので、前日にお願いしておいたおにぎりを持って、さぁ出かけようとした所、「ザーッ」と本降りの雨。気持ちがドヨ~ンとブルーになりましたが、玄関でもたもたしているうちに「上がったよ」の声。
会場の駐車場へ着くと、すでに大勢のサイクリストが各々準備しています。
我々もさっそく自転車を車から降ろし、即準備完了、速っ。
パッと見た限り、90%以上はローディで、小径はもちろんMTBの方も少なかったですね。
「Team小径」以外では2,3台しか見かけませんでした。45kmクラスにはもう少しいたみたいですけど。
開会式の挨拶の後、さっそくスタートです。スタート順は特に決められてなく、気が付いたら我々は先頭近辺に陣取っていました。
この頃には雲の合間に青空も覗いています。
40人づつの分割スタート、その2組目でスタートしました。
ローディな方々は気合い入っていて、スタートから飛ばします。
まぁ、気持ち的に向こうは山岳レース、こちらは山岳ツーリングですから気合いも違いますわな。
そうは言っても、こちらもつられてハイスピードに。
「序盤からこんな調子で大丈夫か?」と不安になりながらも、40km付近の「屋敷」チェックポイントで足切りされたくないのでとりあえず、そこまではがんばります。
前半は曇りがちで、日に焼かれる状態じゃないのが幸いし、上り坂も調子よく上がっていきます。途中の「雪坪」から「北野天満宮」の登りは前日に走っている強みでなんとかこなしました。「ここからキツイよ」の声を聞き、また沿道の声援に手を振る余裕を見せながらひたすら登ります。
「五宝木トンネル」から先は下りと聞いていましたので、ひたすら足を回します。
やっとトンネルが見え、「ヤッター」と思いつつ気持ちよく下りますが、「屋敷」チェックポイントにたどり着く前には想定外の登りもありました。それでも11時の足きり時間には余裕で通過。
これで精神的に楽になりました。ここからは淡々と行けばいいかなと先へ進みます。
本邦初公開、これが私です。この時、たまたまmartyさんと一緒になったので撮ってもらいました。自分が写っているのはこれだけですね。
遠く後ろに見えている集落がこれから行く秋山郷ですね。
あそこまで行くのかぁとため息が出そうですが。
50km地点の「切明」のチェックポイントまで、あとは下るだけというところで最初の「それ」は起きました。いきなりハンドルが取られ、「うわっ」と思い急停車。そう、パンクです。
思えばこれがこの後の悪夢の始まりでした。
とりあえず、ホイールを外しチューブを交換します。
パンク修理も写真に撮れるほど余裕でしたね、ここでは。
「切明」のチェックポイントを過ぎ、急な登りをヒーヒー登っている時に2度目のパンクに気がつきました。さすがに2度続けてなので、タイヤ側に何か刺さっているのではとタイヤを外し、内側からチェック。次にリムテープを見ると少しズレている箇所があったので、一度はがして貼り直し。特に問題は無いようなのでチューブを交換して再び走り出します。
元々、今回履いてきたタイヤはレース仕様の薄いタイヤに軽量チューブ。用心して予備チューブは2本、さらにシュワルベの普通のチューブも1本、計3本のチューブを持っていました。既に2本使ってしまったので残りはあと1本。不安を抱きつつも先を急ぎます。
「小赤沢」のチェックポイントまでの下りを一気に下り、そこからさらに行きに通った「屋敷」のチェックポイント(対岸に見えるのですが、一度川まで下り強烈な登りを経て行きます)へ向かいます。
「屋敷」CPでおにぎりを食べて出発しようとした時、タイヤをチェックすると少し空気が減っています。とりあえず、空気を入れて「五宝木トンネル」を目指しペダルをこぎます。
しかし、やはり三度目のパンクでした。最後のチューブに交換します。
この度重なるパンクに、シートポストポンプは大活躍でした。なにせ、フロアポンプを持って走っているような物ですから。これが普通の携帯用ポンプだと空気を入れるだけでめげていたかもですね。
この時点で13:30、帰路の「北野天満宮」CPでは14:30に足きりと聞いていましたので、気合いで走ります。
「五宝木トンネル」の中は登りですが、涼しかったので数人ごぼう抜きで駆け抜け、そこから爽快なダウンヒルで一気に下ります。再び少し登りがあり、「北野天満宮」CPへ向けて下り始めた時、異常に気がつきました。止まってタイヤをチェックすると、タイヤ外側に2mmほどの大穴が。
この時点で私の栄村は終わりを告げました。(大泣)
体力的には余裕があったし、「北野天満宮」から先は前日に走っていたので様子は判っています。それだけにここで機材トラブルでのリタイヤは悔しいやら情けないやらで茫然自失状態でした。
たまたま通りかかったスタッフの軽トラに拾われて、ゴール地点まで運んでもらいました。
そんな訳で、私的には不本意で不完全燃焼な栄村でした。
これじゃあ、来年も絶対リベンジしに行かなくちゃならないじゃん。
でも、大会そのものはすごく気持ちのいいものでした。もちろん登りは過酷できつかったですけど、あの景色、村人の応援、最高でした。
「Team小径」のみんな、来年も一緒に行こうよ。リベンジする私につきあってよォ。