すごい物、2題
今日見た「すごい物」をご紹介しましょう。
MuSLにフロントディレイラを付けようと考えて、この形になったそうです。
構想、製作ともにyosiko2さんの作品です。
水平方向へはカムを使って動かしているのですが、単純に水平に
動いているのではなく、普通のリンク式ディレイラと同様にアウター側に
移動する際に斜め上方向へ動く用になっています。
シフターはフラットバー用の3速シフター、これでトリム的な動きも実現してます。
初期のディレイラはこれと同じような機構だったらしいですが、これを図面も
無しにここまで完成させてしまうなんて...すごい。(^^;
ホイールサイズも20インチにアップされていて、さらにキャリパブレーキを
装備しています。キャリパブレーキの取付方法が秀逸。
こちらはnishiyanさんとyosiko2さんの合作です。
サスのダンピング制御をバネの強弱だけで行うのではなく、ダンパーの
減衰量調整で行うという、言わば正道をいく方法です。
MTBのサスなんかはこの方法が取られていますが、BD-1のフロントの
ようにサスのストロークが少ないと、そこへダンパー機構付きのサスというのは
物理的に難しい訳ですね。
それをスプリングとダンパーを別置きにして解決しています。
これからダンパーの調整とスプリングの選定でベストな状態を探していかなくては
いけませんが、セッティングが煮詰まれば乗り心地を試してみたい1台ですね。
組んでいる途中で、ひとつの問題点も明らかになりました。
それはブレーキング時にはサスが効かない、という事。
これはスイングアームの可動側にブレーキがあるため、ブレーキングによって
発生する力がサスを伸ばす方向に作用してしまうためなんですが、
これはBD-1のサスフレーム構造によるものなので、仕方がないですかね。
この独創的なアイデアと、それを実現させたお二方の実行力に拍手!