イタリアンデザインにダメ出し
先日購入したイタリアはDeda社のクイルステム MUREX.。
このデザインはカッコええなぁ、と眺めていてちょっと気になる所が。
バークランプ側からの優美なラインをこのカバーが台無しにしてるじゃん。
元々ここが黒い樹脂というのも気になっていたのですが、この形状はそれに
輪をかけて許せない。
日本の品質管理だと「不合格」のレベルでしょ。
イタリアのデザイナーはこれを完成形として認めたのだろうか。
だいたいこの先端側のタップ位置が前過ぎるし。
カバーがこの大きさでできちゃったのでタップ位置を合わせたのか、はたまた
タップがここに開いていたのでカバーをこうせざるを得なかったのか。
さらにはカバーが取り付く部分の本体側は凸凹があって面が出ていない。
(上の写真ではすでに削って修正済みです。)
もっとひどい事に、引き上げ臼用のボルト頭がその取付面から0.5mmほど
出っ張ってるし。(^^;
(これもボルト頭を旋盤で少し削り込みました。)
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Deda社での会話(想像(^^;)
社員A:「ぶ、部長、鋳造パーツと樹脂成形パーツが...あ、合いません」
部長:「なんやて~、デザイナー呼べ~」
デザイナ:「オレのデザイン画とちゃうやんけ。生産設計、なに寝ぼけとんじゃ」
生産設計:「え、金型間違ってない?....ヤバッ(^^;」
社員B:「鋳造部品のレベル出とらんがな」
社員C:「ボルト頭、出っ張ってるぞ~」
生産設計:「そこを誤魔化すために樹脂パーツにしたんじゃ...(^^;」
部長:「設計変更、図面差し替えだ~」
社員A:「もう初期ロット5000上がってます(泣)」
本部長:「しゃあないなぁ、このまま行ったれ。どうせ自転車乗りなんてハンドルバーが
止まっとったらええねん。」
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こんな具合に不細工なパーツが世に出たのかどうかは定かではありませんが。(^^;
極東の島国に機能だけでなく見た目にこだわる自転車乗りがいて、
そいつがこのMUREXを手に入れてしまったのが運の尽き。