やっぱりビジネスクラスはいいよねぇ。
以前、製鉄プラントの仕事だった頃はしょっちゅう海外出張があって、大抵はビジネスクラスに
乗れてたんだよね。今は経費節約でそんな事ないんだろうけど。
初めてファーストクラスに乗ったのはトルコのイスタンブールへいく時。
相手先がトルコ航空の航空券を手配してくれた。あの時は超~楽だったよなぁ。
南回りでえらい時間かかったけど(^^;
そんな訳で(どんな訳じゃ?)今日のお題はこちら
「エコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)」
下肢ないしは上腕部に血栓(血の固まり)が生ずる。
その血栓が血流で肺に到達し肺動脈を閉塞すると肺塞栓症となり、呼吸不全から
突然死に至る場合もある。
な、なんと、これになってしまいました。
最近、飛行機には乗ってないけどさ。(^^;
1日の日曜日から左膝が痛くなって。でも自転車で走った訳ではないし。
それから今度は左のふくらはぎが痛いというか張ってきた。
これも走った後なら筋肉痛かな?で済ませるとこだけど、そうじゃない。
最初に行った外科では「神経痛」との診断でビタミン剤が処方された。
それはさすがに納得いかなくて、もう1軒別の外科へ。(ちなみにどちらも私の行きつけ)
そこでは「歩き過ぎ」とかでしばらく様子を見るように言われた。
その間にヒザよりもふくらはぎがヤバい位に(ほんとに風船のように)腫れて来て、
これは筋肉痛じゃなくて血管が詰まってるとかじゃないのか?
ということで循環器科へ(セカンドオピニオンじゃなくてサードオピニオンだね)
超音波検査をしたら、やはりふくらはぎに血栓があり静脈が詰まっていると。
すぐに大きな病院へ紹介状を書く、今から土曜日の診察時間に間に合うのはどこそこ病院で、
あと30分しかないからクルマ飛ばせ!と。(^^;
ギリギリ受付時間に間に合い、こちらでも検査。血液、心電図、超音波、レントゲン、
さらに造影剤をいれてのCT。
検査が終わると、医者が横に来るなりこう言った。
「血栓がすでに肺まで飛んでた。死ななくてラッキーだったよ!」
「マジですか?(x_x)」
「これ以上血栓が肺に飛ばないように血管の中にフィルターを設置する処置をします」
すぐにカテーテル室へ行き、局部麻酔で術式開始。
顔には布きれ掛けられているから何も見えないけど、話し声ははっきり聞こえる。
なにせカテーテルを首から入れるので、現場はすぐそこだもの。(^^;
なんか2人がかりでやってる。
「もう少し押して」
「あれ?だめだぁ」
センセ、それは聞こえないように言ってね。(^^;
でも、最後は「よっしゃ、そこでOK。ばっちりだ!」
「ほっ(^^;」
そんな訳で
「知らないうちに三途の川の渡し船の切符を渡されたが欠航になったので渡らなかった」
状態の私。(^^;
しばらく入院して、点滴で血栓を溶かす治療が続きます。点滴は24時間。
人生初の入院生活。
自分で感じる体調はそんなに悪い訳ではないので、寝た切り生活は逆にツライ。(^^;
今日、検査に行く時には車椅子だったよ。
「普通に歩けるけど」
「ダメです、安静なんだから」
どうなれば退院させてくれるんだろ?
三途の渡しの切符はさっさと払い戻ししておかないとな。(^^;
***
入院中、たまたまテレビを付けたら医龍というドラマの再放送。
魚屋の女将さんが身体がダルくて脚が痛いと来院。お~、その左ふくらはぎの腫れ方はオレと一緒じゃん。(笑)
そこは研修医が適当な処置で帰して、あとで倒れて担ぎ込まれるお約束な展開。
その時には血栓が肺に飛んで肺塞栓状態。ドラマだから、それを切開手術で取り出すという訳だ。
う~む、私も一歩間違えばこんな状態だったのか。
そしてテレビのように都合良く手術してくれる医者に巡り会わなければ...
チーン。(^^;
しかし、なんで入院してるベットの上でこんなジャストミートな番組に当たるかなぁ。(爆)
***
さて、この病気は誰しもなる可能性があるみたいです。
長時間同じ姿勢でいた、正座してた、とか。
ちなみに以前サッカーの高原選手がこの病気になった時はビジネスクラスに乗っていたそうです。
もし、左足(左足に症状が出るケースが多い)に異常な腫れが出たら躊躇なく循環器科を受診しましょう。
肺塞栓を起こす前なら助かります。私のように。
そんな病気もあるんだな、ってことを頭の片隅に留めておいて下さい。
その知識があるだけで、迅速な対処を取れると思います。
私の例でわかるように外科ではそこに辿り着けない可能性が大です。
***
色々ご心配をおかけしました。
7日に入院し14日に退院しました。
退院前のCT検査では、肺に飛んだ血栓は全て無くなっていました。
ただ、左ヒザ裏にまだ血栓が残っていて、痛みも消えていません。
点滴から飲み薬に変わり、経過観察中です。時々検査を受けに病院へ行く事になります。
退院前の説明で最初のCT画像も見せてもらいました。
画像から見た限り、太い肺動脈が血栓で真っ白、完全に詰まっているように見えました。(^^;
実際にはすきまがあり血流があったので、突然意識不明になることも無かった、と。
そう言えば、前日の金曜日、会社で9階から10階への階段上ってて、何故だか息が切れたことを思い出した。(^^;
ほんとに危なかったんだねぇ。
「安静」ではなく「なるべく動かせ」の指示が出てますので、無理をしない範囲で運動も
していこうと思います。
早いとこ、ヒザ裏の血栓も消えて、痛みも治まってくれるといいのですが...。