積革モウル
レザークラフトの道具で「モウル」という物があります。
要は打撃系のツールですね。カービングする際に使われるみたいです。
私もこれまで手を出していなかったカービング、その中のスタンピングならば少しくらいは
やってみてもいいかなと、計画中。
お店で色々相談してたら「モウルは使いやすくていいですよ」と勧められた。
でもとりあえず、叩く道具はうちにも色々あるし...
左端は普通ではあんまり見ない物ですかね。重量も1.5kgほどあります。
ただ、これではちょっと重すぎて、沢山打つ事になると腕がいたくなるかも。(^^;
その点、モウルはレザークラフトに最適化してるので使いやすいのかな?
最初の写真はアメリカのBarry Kingという会社のラウンドモウル。グリップ部分が革でできています。
白い部分は樹脂、その前後の金属で全体重量を調整してるっぽい。
う~ん、これ、作ってみようかな。(笑)
革製のグリップですが、芯材に革を貼っているのではなく革を積層して作っています。
だから「積革」なんですね。
丸く切り出した革を接着剤で重ねていきます。接着強度を上げるためにボルトで締め上げて圧力かけてます。
全体の形ができたら、ヤスリで大雑把に整形します。
次に、このためにでっち上げた作った「簡易旋盤」で回しながらの整形作業。
素材の「丸」はきれいに切れているのですが、中心の穴が中心からズレているのが多く、
凹んでいる箇所がそこここにあります。凹み部の修正は難しいので適当なところで妥協。(^^;
トコフィニッシュを塗って、さらに磨いて仕上げます。
これでパーツが揃いました。真鍮板は先週yosiko2さんに削ってもらった物。
樹脂も旋盤で穴を開けたのでセンターが出ています。
ボール盤じゃこうは行かなかったろうなぁ。(^^;
で、完成!
革楽屋の店頭で、冒頭の写真の品物と並べてみました。
おおっ、なかなかよろしいんじゃないでしょうか。12,000円に負けてない!?(笑)
まだ、樹脂材と真鍮材は残っているので、次に作るのはもう少しうまく作れるかな?(^^;
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コメント
うお~想像以上に良いデキですね~
ヘッドのナットは超薄型??
そんな加工はしてなかったし??
何時もながら素晴らしいできですね~w
投稿: yosiko2 | 2015年9月 6日 (日) 18時44分
>yosiko2さん
実用上は問題ないですけど、グリップのできはいまひとつ。(^^;
まぁ、初めてだからこんなもんかな、と。
ナットは追加で手配した真鍮製の袋ナットです。
普通のナットよりも一回り小ぶりでした。
投稿: ita | 2015年9月 6日 (日) 19時54分
次はブルックスみたいにはぎれでグリップを作って 高値で販売ですね(^_^;)
投稿: taku | 2015年9月 6日 (日) 21時27分
小田原の職人(martyさんではない)が作る食器と製法が同じ。
http://la-luz.co.jp/
匠の技ですね~
投稿: ふみまろ | 2015年9月 6日 (日) 21時31分
>takuさん
よっしゃ!それで一攫千金!(爆)
冷静に考えると、手間かかりすぎるな。(笑)
>ふみまろさん
私もTV見ました。
寄せ木細工といい、小田原は木材加工の土地柄なんでしょうかね?
投稿: ita | 2015年9月 7日 (月) 21時22分