CNC計画 vol.20 集塵フード その2
先週の続きで、残ったパーツを作ります。
失敗の轍を踏まないよう、Gコード作成、材料のクランプ、気をつけてやりましたのでやり直しもなくサクサク進みました。
スピンドルモーターへのクランク部。ここだけボール盤での穴開け作業があるのですが
角度の設定がうまくなくて、穴径を2回大きくしたあげく、エンドミルで拡大してようやく使えるように。(^^;
クランプ部のねじ部の処理は頭をひねりました。アクリルへのタップでは弱いし、ナットだと
回り止めが難しい。
板ナットを採用しようか考えていたらいいもの見つけました。
丸棒にタップが立っています。家具用に同様の物があるのは知っていましたが、それはM6で
本体寸法がφ10x13だったので採用不可。そしたらミスミに小さいサイズがありました。
これならナット側は丸穴を開けてやるだけで大丈夫。
実際に取り付けてみると、いい感じ。しっくり入ります。
スピンドルの外径に対し穴径は+0.1mmで加工。
いやぁ、こんな精度の加工ができるなんて...感無量。(笑)
各パーツの接合部にはネオジム磁石が埋め込んであって、簡単に分解できて、
それでいて組んだ時には容易にズレない構造になっています。
実際にスピンドルへ取り付けた状態。
必要に応じて、下2つは取り外してエンドミル交換等に対応できます。
今日のところは実稼働テストができなかったので、ダストの吸引状況は不明。(^^;
果たして思惑通りに吸い込んでくれるかどうか。
ただ、スカート部分の材質は検討の余地有り、です。
あと、基本的な問題として今回の構造はスピンドルモーターに取り付いていますので、その上下動作と一緒に動く事になります。
それがスカート部の変形につながる訳で、そこで不具合が出ないかどうか。
それに対し、Z軸の固定側に付けて集塵フードがテーブルに対し動かないという構造のものもあります。
状況によってはその方が効率よく吸える事も考えられますので、そちらの方法も検討、設計を開始しています。
しかし、設計した図面通りに物ができあがる、しかもこんな複雑な形も大丈夫だなんて、
こんなうれしい事は無いです。
長年の夢がかなったような感じ。(笑)