CNCで切削するとき原点を設定するのですが、大きな材料で一発目の加工ならざっくりとした位置でOKなんですが
「この一辺は精度が出てるから残して使いたい」とか、「この穴位置を基準にしたい」とかになると
目視で合わせていく事になるのでこれが難しい。
そもそもエンドミルは太いので、目視でセンター合わせなんて精度が出る訳がない。(^^;
うちで加工する際に使っているソフト「b-CNC」にはカメラを使ったプローブ機能があるらしい。
実は結構前から調べてテストしていたんだけど、カメラを認識させるとこで勘違いをしていて長く寄り道してました。(笑)
こないだひょんな事でそのことに気がついて、カメラをつないだら何の事も無く認識して絵が出た。(^^;
それじゃ早速マウントしなくちゃって事で、取付ブラケットの図面を書いての加工開始。
アルミを金ノコで切り出していたらガタガタの出来にメゲて、ふぁいばーさんへHelpコール。(^^;
サクっと切ってもらったので、そこからは楽々。カメラの押さえはアクリルからの削り出し。

カメラはUSBマイクロスコープとかいうやつ。\800位だったかな。(^^;
先端にLEDが仕込んであって暗いとこでも使えるようになってるけど、今回は必要なし。
ケーブルキャリアの容量が一杯なので取りあえずカメラのケーブルは乗っけているだけ。
現在、サイズの大きなケーブルキャリアを手配中。
ケーブルキャリアの交換は配線を全部外しての大ごとになるので、メンテ性を考慮して新しいのは開放式のを選びました。

アルミ製のブラケットはX軸Y軸の傾き調整が出来るように2ピースになっています。
その調整はテーブル上に鏡を置いて、鏡に映るカメラの中心と画像中心のクロスラインが
一致するように微妙な調整をしていきます。
この時、X軸、Y軸それぞれが調整できないとZ軸の昇降で垂直が出ていない軸がずれてしまいます。

傾き調整が完了した後、エンドミルで穴を開けてその位置をソフトに記憶させて、
次にその穴位置をカメラで捉えて、そのカメラ位置を記憶させると2カ所の変異量を計算し、
その値を記憶してくれます。
実際の使い方は、木材に記したセンターマークにカメラを合わせ...

ソフトの「Switch to(エンドミル)」をクリックすると...
エンドミルが自動的にカメラで合わせた位置に移動する、というもの。
そこでエンドミルを下ろしていくと...バッチリ!
これで位置合わせが飛躍的に楽になります!ハズキルーペもお蔵入りだな!(笑)

ついでに、こないだ作っていたZ軸のプローブも実戦投入。
これまでみの虫クリップを使っていたエンドミル側の線をひとひねりしてみました。(^^;
先端部はM3のタップ穴があるマグネットです。そこにM3のオスネジが付いた樹脂スペーサーで圧着端子を
挟んでいます。これをコレットにくっつける形にしました。
これなら細いエンドミルでも、みの虫で挟む必要が無いので扱いが楽。

ストローク30mmのダイヤルゲージが届いたので、プローブジグの厚みをテーブル上で実測すると
う~ん、0.1mm厚いみたい。もうちょい追い込んでみるかな。(^^;
