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朝ポタと小箱メーキング

今朝は「一人朝練」に行くつもりで用意していたけれど、朝起きたらちょっと寒くてついつい録画したTVに見入ってしまい...(^^;

ホームセンターで板材の値段を調べに行くのに車はやめて自転車で「ポタ」
うちの界隈のホームセンターは資材関係の売り場は6:30からやってるので、朝早く行く事が多いんです。
あちこち余計な寄り道をしつつ、なんとか15km。
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ようやく、ひとつ懸案事項が済んだので、次のテーマはCNCの防音ボックスかな、と。
絶賛設計作業中。(^^)v

*****
ここからは小箱のメーキング。
実はこの小箱、2月頃には一度箱の本体は出来上がっていたんですよ。
その後、蓋の構造に悩んでいったんなか休み。
他の事をやっているうちに色々考えて、とうとう一からやり直しをすることに。(^^;

ひとつはヒンジを金物ではなく、木製にしようと。
それと仕上げをニス塗りじゃなくてオスモカラー仕上げにしようと。
そうなると使う木材は集成材じゃなくてムク材だよね、って。
それと前作で発覚したある意味致命的な欠陥への対処。
それは、蓋に穴が開いてるだけだと糸を通した状態で別の糸に交換とかができない、って事。(^^;
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少しずつ、バラバラと作っていたので、写真を撮ってない工程が多かった。(^^;
作り直した本体は全く無かったです。

蓋にミゾを作って、必要な時にはそのミゾを開放する事で糸の交換を可能にする構造を考えました。
ただ、それの加工に手間取りました。
スライド部分のミゾの凹凸、ここのはめ合い公差、両面加工が必要で、そのひっくり返し加工時の
原点ズレの問題。結局これのために原点設定用カメラを付ける改造まで行っています。
で、その残骸達...。
ヒンジとスライド部は固い木にしたかったので、色的にもアクセントになるカリン(木の種類)をチョイスしたんだけど、
たくさんムダにしちゃいました。(^^;
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それでも機械加工だけでは精度は出せず、結局微妙な加減は手仕上げ必須。
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同様にヒンジも苦労してます。ただ、こちらは取り合いが単純なので、スライド機構よりは楽でしたが。
ヒンジのピンにはφ2真鍮丸棒を使ってます。で、それに適合する穴を探すためにドリルを
3種類も買うはめに。ちなみに家にあったφ2のキリでは穴がキツすぎました。
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スムーズに動くのを確認したあとは倒れ角の調整。ここからはサンドペーパーを使った手仕上げです。
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左右1組が同じ加減に仕上がったところで終了。
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ヒンジと、その反対側のスライド機構を天板に取り付けていきます。
ヒンジ側はざぐってあり、スライド側は完全に削り込んであります。
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接着剤を塗って固定。
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この後、中心部をボールエンドミルで穴加工、スライド側のはみ出している部分はカットします。
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蓋が仕上がったところで、いよいよ本体と合体。
位置調整をして、ヒンジを接着固定。
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穴には一部を開放する事ができる真鍮リングナスカンをはめてあります。
これで一手間かかりますが糸を外す事が可能です。
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スライドバーの先端はストッパーとなっていますが、これは実は思いつき。(^^;
当初はマグネットで固定かなぁ程度に思ってました。

ここは元々長目に作っておいて最後にカットする予定でしたが、 ひらめきの神が降りてきてこんな形に。(^^)
丸いピン形状も含めて厚板からの削り出しで、バーと結合。結果的にいいアクセントになりました。
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最後に全部ばらしてオスモカラーで仕上げました。
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これで改良点があるとすれば、木製にとことんこだわって前面の窓のアクリル板をやめて
スリットにするとか、穴に付ける真鍮リングを止めて板自体をR加工しちゃう、とか。

でも、正直同じ物はもう作りたくは無いかなぁ。(^^;

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コメント

両面加工は捨て板での治具、2辺を整えて接触原点など、いくつか方法がありますが、一点物だと大変なんですよねー
無駄を最小限に抑えようとすると失敗する可能性が高くなるし、フェイシングしないと垂直水平が出てなくて、CNCだと0.1mmくらいのズレでもすごい気になりますし。
私は捨て板に固定位置でダボ穴のような穴を開けおき、実際に使う素材に穴開けて、径にあったアルミパイプで位置ズレ防止後に固定してます。
捨て板は格安な大量アクリル端材さまさまです。

CNC防音ボックスは、ドアなど開け閉めする部分を密着させたい場合、100均のマグネットテープ結構オススメです。
長い辺に使うとかなり強力にくっつくので、外すのに苦労するかも。くらいです。
良いのが出来ると効果絶大ですが、CAM失敗したときに異音がわからず大惨事になる可能性もあるので注意です(;´∀`)

投稿: (さ) | 2018年5月13日 (日) 18時36分

>(さ)さん
位置決めジグなんかも用意してあるんですけど、運用が悪かったみたいで。(^^;

防音ボックスはやっぱりMDFですかね?
MDFは接着メインなので、ある程度分解できる構造を考えているのでどうしようかなぁ、と。
集成材とかはMDFに比べると軽いので防音用途ではいまひとつ。
鬼目ナットを使って分解可能構造にするかな。
うちのは本体がでかいので3x6が2枚必要なので総重量も結構なものに。(^^;

投稿: ita | 2018年5月13日 (日) 20時07分

私も可逆性の分解可能構造が好きなんですが、防音に関しては如何に密閉するかが重要なので、ネジ止めだとどうしても隙間ができやすいんですよねー
凹凸作って鬼目でネジ止めすればかなり良さそうですが、あまりにも巨大な板になるので、私では加工は無理と判断して接着+ビス止めしちゃいました。
あとはホムセンのでっかいソーだと1mmくらいの公差が発生&木材の反りもあり、そこを吸収するにも接着が必要でした。

実際はケーブルや集塵機用ホース穴など空いているので、そこまで密閉ではないんですが。
穴の位置が奥まったところなので、そこまで問題はない感じです。

防音ボックスのドアの開け閉めだけでも音の差が凄いので、ノーガードはもう考えられません(;´∀`)
itaさんがどんなの作るか、今から楽しみです。

投稿: (さ) | 2018年5月14日 (月) 12時32分

>(さ)さん
うちは作業台の上に設置してあり、ただでさえかなりの存在感を醸し出しているのに、さらにそこに巨大な箱を作ろうという事で万一の場合の撤収手段を確保する必要がある訳です。(笑)
正直、トップヘビーな事になるので耐震性でまずい事になるかも。(^^;)
一度形ができた後も例によってあれこれ改造も発生するはめになると思います。音漏れ対策とか。(笑)

改造等を考えると集成材を使った方がなにかと楽なんですけどね。MDFの方が遮音性能は高いし、なんと言ってもお値段が安い!

今月中には設計を詰めて、6月初めの3連休(うちの会社は)である程度形にしたいと思ってます。

投稿: ita | 2018年5月14日 (月) 18時29分

私のMDFはコーナンで買いましたが、ビバホームも安いというのを後から知りました。
安いところだとベニアとさして値段が変わらないんですよねー
値段、性能、精度、加工性など考えると、MDFになっちゃいます。

あと私みたいに軟質発泡ウレタンを中華から輸入する場合、前もって注文しておくのがオススメです。
しわくちゃな状態で来るので、水で濡らして伸ばす作業が必要となり、私は冬場にやったのもあって時間かかりました。
凹凸型を使う場合、カット断面差が出るので気にするなら設計段階で取り入れる必要もあります(私はこれが出来なかったので、カット断面差がちょっとあります)。
あとは値段差が国内とかなりあるので、こればかりは中華が良いかと。
私は50mm高のピラミッド型ですが、効果はかなりあります。
その分、防音ボックス自体がかなり大きくなっちゃいますけどね(;´∀`)

投稿: (さ) | 2018年5月14日 (月) 19時10分

>(さ)さん
やっぱMDFはコスパ高いなぁ。

吸音材は必要と思いますが、50mm厚はたぶん無理。(^^;
作業台で大きさが決まってしまうので、そこがネックに。
もう少し大きくしておけば良かった。後の祭りだけど。

そもそもX軸のモーターははみ出しているからね。(笑)
防音ボックスはそこをなんとかクリアしないと。
箱の形も立方体だと圧迫感があるので、前面側は斜めに落とす感じ。
門が移動しない形なのでそれでも大丈夫。

メンテナンス性を考慮して上開きの扉の他に、側面側も横に開く部分が
欲しいと思ってます。

厚さ30mm位の吸音材を探して注文しておこうかな。
底面にはフェルトで。

投稿: ita | 2018年5月14日 (月) 20時03分

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