フレーム溶接
yosiko2さんから「テラさんのポケロケの作業するので秘密基地へ来ない?」とのお誘いを受け
連休初日の土曜日に行って来ました。
自分の自転車は特にする事は無いので持って行きませんでしたが、車には1本のフレームが。
じて吉の仲間の方の「クロモリフレームが折れちゃったので修理できない?」ってヘルプが。
金曜日の夜、じて吉に預けてあるというフレームを引き取って、翌朝早朝秘密基地へ。
まずは患部の調査。ディレイラー側のチェーンステーのエンド金具の差し込み部が
終わった辺りで破断してます。
水抜きの穴があるので、そこを起点にして徐々にクラックが広がったんでしょうね。
破断面がギザギザしてるのは徐々に少しずつ広がって行った証拠。
ちなみにアンカーでは「修理できません」と言われたそうな。(^^;
オーナーのYさん、10年以上使っている思い入れのあるフレームなのでなんとか復活させたい、と。
で、S崎くん経由で私のとこに話が届いた次第。
ちょうど秘密基地へ行くタイミングだったので、金曜日の夜にフレームを引き取って来ました。
まずはパイプの中に差し込む中子「補強材」を作ります。
その辺に転がっていた(^^;鉄の丸棒(たぶん硬い工具鋼)を旋盤で削って
そこからはサンダーで楕円形に形を整えていきます。
中子を入れた状態
溶接する部分の周囲の塗装を剥がします。
溶接定盤に仮置き
中子と接合部がずれないように仮付けした後、接合部に開先を取ります。
こうしてパイプ同士だけでなく中子も溶けて三位一体となるようにする訳です。
そして本溶接
溶接完了後、サンダーでビードを削り溶接した痕跡が判らないようにします。
最後はフレームに火を入れた(熱をかけた)ので歪みが出ているかもしれないので
調整を行います。 このフレームはしっかりしていて修正も難儀なくらい。(^^;
バッチリ修正できました。
で、本来は溶接だけで終わりのはずだったのですが、
次の塗装編に続く。(笑)
ちなみに、いかにも私がやった風に書いてますが、施工は全てyosiko2さんです。
私は「そこ押さえてて」「はいはい」ってな感じの助手でした。(^^;
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コメント
あのネオコットにそんな顛末があったとは。
そういえばうちのパナモリもそろそろ10年だなと。
で、いきなりのアポなしの訪問すみませんでした。
投稿: ナガ | 2019年4月28日 (日) 23時39分
>ナガさん
土曜日はドモです。
クロモリフレームが経年変化で破断するなんて事は普通は無いと思いますよ。(^^;
サビによる腐食は別として。
あのフレームには過酷な負荷がかかっていたのでしょう。(笑)
投稿: ita | 2019年4月29日 (月) 18時20分